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□ 死神 □

死神_1

僕は駅の構内で見かけた少女に目を奪われていた。
黒いモーニングドレスに漆黒の髪、それとは対照的な黒いヴェールの通しても分かるほどの白い肌。
すらりと伸びた長い腕はそのほとんどが黒い手袋で覆われていたが、それとコントラストをなすような透き通った肌が二の腕あたりから僅かに見えているのが扇情的だった。
葬式だろうか?いや、ただのコスプレ?
文句の付けようのない完璧な“喪服”は彼女にこそ似合っていたが、駅構内という場所は完全に不釣り合いでコスプレに思えてしまうほどだった。

誰かを待っているのだろうか、柱の下でうつむく彼女は微動だにしなかった。
こちらを見る様子がないのを良いことに僕は彼女の観察に熱中していた。
そして一通り観察を終え目を外そうとした瞬間。

「貴方に決めたわ。」

駅構内という騒がしい場所にもかかわらず、彼女の声が凜と、脳に直接刻み込まれるように響いた。
同時に顔を上げた彼女はぞっとするような冷たい笑顔で僕に微笑みかけていた。
この上ない恐怖に駆られた僕は逃げるようにその場を立ち去っていた。はっと我に返り、後ろを見たときには彼女の姿はなかった。


あの人はなんだったのだろうか?
頭のなかに彼女のことがグルグルと回る。
美しい人だった。たぶん氷の女王とはああいう人のことを言うのだろう。
逃げ出すほどの恐怖などすぐに忘れて僕は彼女の美しさについて思いを巡らすのだった。


そんなことがあった日の夜。
アルバイト帰りの僕は再び駅へとやってきた。
終電間際の構内は昼の喧噪が嘘のように静まりかえっていた。
やっぱりいないか……。
昼、件の場所を通ったがそこにはもちろん彼女はいなかった。
まぁ当たり前か……。

終電に乗り込んだ僕はなだれ込むように椅子に座る。
同じ車両に人はいなかったが特段珍しいことじゃない、いつものことだ。
発車と同時に僕は目を閉じ眠ってしまった。


「ちょっと、貴方」その声に僕は目を覚ます。
僕はびっくりして正面を見る。
寝る前までは誰もいなかった正面の席に人――それも昼間の少女が座っていた。
「ごきげんよう」
昼間とは違い今はヴェールを被っていなかった。
直視したら吸い込まれるんじゃないかと思うほどの黒い瞳が僕を見つめ、血を吸ったような朱色の唇がゆっくりと動いた。
「昼間は怖がらせてしまったわね。」
僕がなにも言えないまま三言目を発する。
「聞いてるの?」
「あなたは誰……ですか?」やっと一言発することが出来た。
昼間ほどの恐怖は感じないにしても、ため口を聞くのは何となく憚れる。
「いわゆる、死神かしら?」死神という非科学的な単語に僕の緊張は完全に解けてしまった。
なるほどね、死神ね。良くある話ですよね、死神。
僕は彼女を電波女と認識したのだった。
「で、死神様は僕の命を?」さっきとは対照的にあしらうように僕は問う。
「あら、馬鹿にしているの?」
馬鹿にしてるのはお前の方だろと言おうと思ったが止めた。こういう手合いはめんどくさいのだ。
「まぁ良いわ、今回は休暇できたからそんなことはしない。」
「休暇があるんだ?」「ええ」「死神なのに?」「あなたが思ってるよりは死神は俗物よ?」
「で、休暇の死神様が僕になんの用で?」
「あなたの家に住もうと思って」
「いわゆるホームステイ?」続けて彼女が付け足す。
なに言ってるんだこいつ?
「休暇を貰ってもやることがないのよ、だから人間と一つ屋根の下も一興かなと思ったわけ」
彼女が喋るのを僕はあきれ顔で眺める。
「あら?信じてないのね」
「信じるわけないだろ」
「まぁ別に信じなくても良いわ、たっくん?」
なんでこいつ僕の名前を知ってる?いやまてたっくんなんてあだ名はポピュラー、まだ慌てるような時間じゃない。
僕が必死に冷静を取り繕うとした瞬間、彼女は一気にしゃべり出す。
「現在住所は×××で独り暮らし、実家は×××で××を営んでいたが×××のため今は××。好きな音楽は××で好きな食べ物は××、××は嫌いだが理由は××が××になったから。初恋の相手は××××だったが、結局××」
すべて正しかった。
「昨日のオナニーは3回、1回目が巨乳もののAVで、2回目は貧乳もの。3回目は……まぁどちらとも言い難い普通の乳ね。胸に対して信念はないの?」
これも正しかった。胸に対しての信念もない。
「まだ貴方のプライベートを暴露されたい?」
「いえ、もう結構です」
たぶん僕の顔は青ざめていたと思う。初対面の相手に自分の個人情報が筒抜けなことに昼とはまた違った恐怖を感じていた。
「な、なにが目的ですか?」
「だから貴方の家に住まわして?つなり同棲ね。大丈夫、熊野は私がどうにかするわ」
熊野さんはうちのアパートの管理人である。そして同棲に凄く厳しい。
僕が言葉を失っていると彼女はそっと立ち上がり僕の隣の席に座った。反射的に身体を強ばる。
「そう警戒しないで?別に貴方に不利益なことはなにもないわ」
「でも利益になることも何もありません」
「そうかしら?」彼女はクスクスと笑いだした。

「じゃあ、良いことしてあげる」
そういうが早いか彼女は僕のズボンのベルトに手をかけ片手であっという間に外してしまった。
「ちょ、ちょっと!」彼女を制止しようと手を掴もうとしたが遅かった。
「あぁっ!」ズボンの隙間から手袋に包まれた彼女の手が進入してきた。
「情けない声ね」
上目遣いで僕をまっすぐ見ながら、クスクスと笑う。
手袋の材質はサテンだろうか、ツルツルした感触が皮を被った亀頭に絡みつく。
「包茎なの?」
「か、仮性です!」僕は必死で否定した。
「知ってるわ」
愉しそうな目で完全に赤くなっているであろう僕の顔を覗き込んでくる。
昨日のおかずまで知っているようなやつなんだから知ってて当然と言えば当然なんだろうか。
会話の間も絶えず彼女の指先はクリクリと亀頭を弄ぶ。
「うう……」
親指と人差し指と中指で優しく摘まれ、裏側に当てられた親指でグリグリと擦られる。
サテンのツルツルした感触が心地よく僕は完全に抵抗できなくなっていた。
その隙にペニスを完全に露出させられてしまった。
「電車内で皮被りチンポ露出しちゃって……変態よ?」
露出させた当人はまるで関係ないというようにクスクスと笑っている。
亀頭部分を責めていた手はペニスの茎部分にいじめる対象を変え、サテンのツルツルした感触がペニス全体を包み込む。
サテンのツルツルとした摩擦の少ない上下運動が容赦なくペニスを責め立てる。
「とりあえず1回イこっか?」
そういうと彼女は握る手の強さを巧みに変えながら上下運動のスピードを上げた。
「うぁぁ!」
僕は情けない声を上げながら射精する。
射精の瞬間彼女は掌で亀頭を包み込み、精液は全部彼女の掌へと収まる。
その精液を見せつけるように彼女は引き延ばしていき、ついには精液で濡れた手袋がべっとりと彼女の掌に張り付く。
「これ高いのよ?」弁償しろという意志は全く読み取れない笑顔で語りかけてくる。

「じゃあ続きね」
彼女はまだ萎えていない僕のペニスを見ると、精液まみれの右手で包皮を剥いていく。
そして亀頭全体を包み込むように包む。一瞬ヒヤリとしたがすぐに慣れる。
「ザーメンローションね」彼女はぽつりと言うと、逆手で握った掌全体を使うようにしてクルクルと刺激する。
「ああぁぁぁ!」
精液を吸ったサテンは摩擦がゼロであるかのように滑っていく。
カリ首には親指があてがわれくるくると回転するたびに筋に沿って這っていく。
「大声出さないの、一応電車よ?」
普段の僕はこの電車を使っているが客は滅多に乗ってこない。それに彼女もそれが分かっててわざと言ってるように思えた。
その間も彼女は亀頭を責めるのをやめてくれない。
「やっぱり、包茎チンポだと亀頭が弱点なのかしら?」
グチャグチャと水気の多い音をさせながら彼女が問いかけてくるが、僕は漏れそうになる喘ぎ声を止めてるのに必死で答えられない。
彼女ははじめから答えなんて期待してないといった笑顔でクスクスと笑う。
掌で弄んだり、指の間に挟み込んだりと彼女は責め方を変えながら僕をじっと観察してくる。

「い、イカせてください……」
一度目とは違い、延々と亀頭のみを責められてイカしてもらえない僕は不満を漏らす。
「いきたい?」手の握りを強めてくる
「はひ!」その快感に思わず声がうわずってしまう。
「じゃあ、たっくんの家に住んでいいかしら?」
僕が渋い顔をすると彼女はグリグリと尿道口を責めてくる。
「5,4,3,2」
意図の説明がないままカウントダウンが始まり、同時にカリ首への責めも加わる。
「い、いいです!だからイカせて!」
このチャンスを逃したらもう2度と射精できない錯覚に陥った僕は思わず叫んでしまう。
「じゃあ、契約成立ね」
彼女は右手をペニスからから離す。
そして、左手で右手中指をを摘むようにして引き上げ手袋が裏返らないように器用に脱いでいく。肘のあたりまであった手袋はスルスルと外されていき白い肌が露出してく。
その様子を何をするのかと凝視してた僕を彼女は一瞥したかと思うと、手袋を僕のペニスにかぶせてた。
根本のあたりで余った布がだぶつき、まるでコンドームのように被さられた黒い手袋の上から彼女はペニスを握りしめてくる。
手袋の中は精液が完全に染みこんでいてぴったりとペニスに張り付きそのむず痒さが堪らず気持ちよかった。
「すぐイカせてあげるわね」
彼女が上下に手を動かすと、彼女の手の感触に少し遅れてべっとりと張り付いたサテンが移動し、二重の快感となる。
グチュグチュという音に混じってシュッシュッと布の擦れる音も僕の興奮を高めていく。
時間にしたら10秒も立っていなかったが限界が来た。
「い、イキます!」
さんざん亀頭をいじられたあと、さらに極上の快感に襲われた僕は長く耐えられるはずもなく精液をはき出す。
本当にビュルビュルと音が鳴ってるかと思うほど大量に射精し息も絶え絶えの僕をよそ目に、彼女は落ち着いて手袋は外していく。
ペニスから外された手袋のちょうど真ん中当たりを掴んだ彼女は、精液が詰まって振り子のなった手袋を見せつけてくる。
「大量ね」
同意を求めるように僕の目を見る彼女。
やがて彼女は僕から目を外し、手袋の裾を持ち裏返していく。
精液を含んで重くなっている袋状の方が重力に従いすとん落ちていき完全に裏返る。
手袋の裏側には、はき出したばかりの精液がべっとりとついていた。
粘性の高い精液がだんだんとしずくになって落ちそうになっていくのを彼女は下から口を開けゆっくりと飲み込んでいく。
黒い手袋から白い精子が、紅い彼女の口内には行っていく様子は扇情的で僕のペニスは再び勃起していく。
「量が多い割に濃いわね」やがて全部飲み込んだ彼女が感想を発する。
「勃起するのは結構だけどもう時間切れよ?」
気づくと車窓から降りるべき駅のホームが見えていた。
やばい、早くズボンはかなきゃ。余韻もそこそこに僕は現実に引き戻される。

「じゃあまたあとで」身支度を調えているのを中断して、彼女の声がした方を見ると彼女はもういなかった。

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Date:2009/10/12
Trackback:0
Comment:1
UserTag: 手コキ(手袋)  精飲  手コキ 

Comment

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こ、これは・・・イイ
手袋ふぇち(サテンとかシルク等の布素材に限る)な自分には、最初っからクライマックスです!

2009/10/31 【れいだぁ】 URL #mQop/nM. [編集]

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